歩くだけじゃもったいない!トレッドミル傾斜×速さの使い分け

こんにちは。山梨県甲斐市のフィットネスジム オレンジフィットネス オーナーの北村です。
同じ“歩く”でも、傾斜と速度の組み合わせで効く場所も負荷もガラッと変わります。今日は目的別に「どれくらいの傾斜・どれくらいの速さがちょうどいいか」を、実践メニュー付きでまとめました。短時間派から本格派まで活用できます。


こう使い分けよう!

  • 脂肪燃焼を上げたい → 傾斜を 1〜6% にして“会話できる速さ”
  • 脚・お尻を鍛えたい → 傾斜 4〜10%、速度は控えめで“踏み込む”
  • 心肺を高めたい → 速度を優先して速歩き〜軽ジョグ、傾斜は 0〜2%
  • 膝に優しくしたい → 1〜2% の緩い坂+歩幅を短く(ミッドフット着地)

迷ったら「傾斜で負荷、速度で心拍」と覚えておくと選びやすいです。


姿勢と着地の基準(これだけ守ればOK)

  • 頭頂を上に引っ張られる感覚で、胸は軽く前へ(反り腰はNG)
  • 腕は後ろへスイング(腕が前に流れるとブレーキ歩きに)
  • 着地は足の真下、ミッドフット中心/ドスンとかかと着地しない
  • 手すりは非常時以外つかまない(フォームが崩れて負担増)

目的別メニュー(ウォーク中心/トレッドミル)

A. 脂肪燃焼ウォーク 20分(会話できる強度)

  • 0〜3分:0%・4.8km/h
  • 3〜16分:2〜4%・5.0〜5.6km/h
  • 16〜20分:0%・4.6km/h(クールダウン)
    → “じわ汗”が目安。息切れしない範囲で傾斜を先に上げるのがコツ。

B. お尻フォーカス坂歩き 15分(筋トレ寄せ)

  • 0〜3分:1%・4.6km/h
  • 3〜12分:6%・4.2〜4.6km/h
  • 12〜15分:0%・4.6km/h
    → 一歩ずつ“かかとで床を押す”意識。前ももパンパン=上げすぎ。お尻に入る角度を探す。

C. 心肺ブースト“坂×平地”インターバル 18分

  • 0〜3分:0%・5.0km/h
  • 3〜6分:4%・5.6km/h
  • 6〜9分:0%・6.2km/h
  • 9〜12分:4%・5.6km/h
  • 12〜15分:0%・6.2km/h
  • 15〜18分:0%・4.6km/h
    → 坂で脚、平地でストライドと回転数を整える。呼吸は鼻呼吸キープが基準。

D. 時間ない日に“10分サクッと”

  • 0〜2分:0%・5.0km/h
  • 2〜7分:2%・5.6km/h
  • 7〜10分:0%・4.6km/h
    → 「行けた日が勝ち」。短くても積み重ねで効果。

よくあるNGと直し方

  • NG:速度を上げすぎて手すりに頼る
    → まず速度を落とし、傾斜+腕振りで心拍を上げる
  • NG:かかとから遠くに着地(オーバーストライド)
    歩幅を短く、回転数(ピッチ)をわずかに増やす
  • NG:坂で前ももばかり張る
    → 傾斜を1段下げ、かかとで押す/お尻に意識を移す

セーフティ&リカバリー

  • ウォームアップは3分必ず(0〜1%・ラクな速さ)
  • 違和感が出たら即 STOP → 傾斜0%で様子見
  • 終了後はふくらはぎ/前もも/お尻を各20〜30秒ストレッチ
  • 水分は10〜15分おきに一口(汗が多い日は少量の電解質も)

ジムだからできる“質の底上げ”

  • フォームチェック無料・回数無制限(当日でもOK)
  • 傾斜と速度の“微調整”を一緒に確認し、15分でも効率UP
  • ランに移行したい方は、接地と腕振りを動画でチェックします

まとめ

  • 傾斜=筋・負荷、速度=心拍。目的に合わせてスライダーを動かすだけで効果が変わる
  • 膝が気になる日は 傾斜1〜2%+歩幅短め が鉄板
  • 「歩くだけ」で終わらせず、傾斜×速さを使い分けて賢く鍛えましょう

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