こんにちは。山梨県甲斐市のフィットネスジム オレンジフィットネス オーナーの北村です。
長く座っていると、立ち上がる瞬間に股関節の前がつっぱる/腰が重い…よくある相談です。原因は、座位で短くなりがちな腸腰筋(股関節の曲げ筋)と、さぼりやすいお尻(大殿筋・中殿筋)。今日はジムでも職場でもできる、3分で骨盤を中立に戻すミニルーティンをお届けします。
まず理解:固まるメカニズムを30秒で
- 座位=股関節は常に曲がった姿勢。腸腰筋が短縮し、骨盤が前後どちらかに傾きやすい。
- お尻が使われない → 立ち・歩きで前ももや腰が代償して張る。
- 解決は ①前をゆるめる(腸腰筋)②お尻を起こす(殿筋)③骨盤“中立”で呼吸 の3ステップです。
骨盤リセット3分(器具いらず/デスク横OK)
① 腸腰筋リリース“前ももつっぱり解除”(60秒)
- 片膝立ち(ランジ姿勢)。後ろ脚のつま先立ち、骨盤は正面。
- お尻を軽く締めて、上体はまっすぐのまま体重を前へ1〜2cm移す。
- 後ろ脚の股関節の前が伸びたら鼻から吸う→口から細く吐くを3呼吸。左右入れ替え。
コツ:腰を反らさない。骨盤を“正面”に保つ。
NG:反動を使う/上体をのけぞらせる。
② グルートアクティブ“お尻スイッチON”(70〜80秒)
ヒップヒンジ壁タッチ 10回
- 壁に背を向けて20〜25cm前に立つ。
- お尻を後ろ(壁)へ引くように股関節から折る(背中は長く)。
- お尻が壁にチョンと触れたら戻る。
→ 前ももではなくお尻で引く感覚を学習。
できたら:ミニバンドがあれば膝上に巻き、外へ軽く張る。
③ 骨盤中立+呼吸“仕上げの固定”(40〜50秒)
立位リブケイジ呼吸 3呼吸
- 立ったまま耳・肩・骨盤・くるぶしを縦に揃える。
- みぞおちを1cm引き込み、お腹を360°にふくらませるように鼻から吸う。
- 肋骨が前に飛び出さないように、口から長く吐く(6〜7秒)。
→ 吐く時に骨盤底→下腹→肋骨が順に締まる感覚が出ればOK。
所要 約3分。午前と午後に1セットで、立ち上がりの軽さが変わります。
忙しい人の“超・短縮版(90秒)”
- ① 片膝立ち腸腰筋ストレッチ 左右20秒
- ② ヒップヒンジ 8回
- ③ 立位呼吸 2呼吸
→ 会議前や移動前にこれだけでもOK。
痛めないための注意
- 伸びは“気持ちいい手前”で止める(鋭い痛みやしびれは中止)。
- 反り腰さんは、常にみぞおちを1cm引き込み。
- 膝に不安がある方は、①でクッションやタオルを膝下に。
歩き・スクワットがラクになる“+60秒”
- モンスターウォーク 20歩(ミニバンド有):お尻横(中殿筋)活性
- 股関節内外旋10回:座位で膝90°、つま先を内→外にゆっくり
よくある質問
Q. いつ頃から効果を感じますか?
A. 早い方で1週間ほど。立ち上がりの軽さ、歩幅の伸びで実感しやすいです。
Q. 有酸素・筋トレの前後どっち?
A. 前がおすすめ。股関節が動くとフォームが整い、ケガ予防にも。
Q. デスクでこっそりできる?
A. ①は立位の前脚をイスに置いてもOK。②はお尻を後ろへ引く動きだけでも効果あり。
まとめ
股関節は前をゆるめる→お尻を起こす→呼吸で固定の順が最短ルート。
たった3分の積み重ねで、腰の重さ・歩きのぎこちなさは確実に変わります。今日のスキマ時間からどうぞ。
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