膝にやさしいトレッドミルの歩き方 ─ 傾斜・速度・姿勢のコツ

こんにちは。山梨県甲斐市のフィットネスジム オレンジフィットネス オーナーの北村です。

「外は暑いし路面も硬い。膝が心配だから、トレッドミル(ランニングマシン)で安全に歩きたい」――そんな相談をよく受けます。

今日は膝にやさしいトレッドミルの使い方を、傾斜・速度・姿勢の3つの視点から分かりやすく解説します。

なぜ膝が痛くなるの?(最初に知っておきたいポイント)

膝に負担がかかる主な原因は以下の通りです:

  • 歩幅が大きすぎる(オーバーストライド) … かかと着地が強くなり、膝にブレーキがかかる
  • 身体が後傾している/つま先が上がりすぎている … 着地時の衝撃が増える
  • 疲れて手すりに体重を預ける … フォームが崩れ、膝と腰に負担がかかる

解決策は「歩幅をやや短く・回転数(ピッチ)をやや多く・姿勢はまっすぐ」です。

設定① 傾斜の目安(1〜2%で”前へ進む”感覚を作る)

  • 傾斜 1〜2%:屋外の風抵抗を再現し、歩幅が自然に短くなって膝がラクになります
  • 坂に慣れていない方は 0.5〜1% から始めましょう。無理に上げすぎるとふくらはぎや膝前が張りやすくなります
  • 連続10分以上で膝に違和感が出る方は、こまめに0%に戻す「坂→平地の繰り返し」がおすすめです

設定② 速度の目安(”会話できるペース”が基準)

  • ウォーキング:時速 4.5〜6.0 km(会話がギリギリできる強度)
  • 速歩き/LSD:時速 6.0〜6.8 km
  • ジョグに移行する方:まずは時速 7.5〜8.5 kmの短時間から

迷ったら「鼻呼吸が保てる」速さが正解です。膝にとって速度よりもフォームが重要です。

コツ③ 姿勢と着地(ここを守れば膝は守れる)

正しいフォームのポイント:

  • 頭のてっぺんを真上に引っ張られる感覚で立ち、胸は軽く前へ。反り腰はNG
  • 腕振りは肘を後ろへ引く。腕が前に流れると身体が後傾し、ブレーキ歩きになります
  • 着地は「足の真下」でミッドフット(中足部)〜軽いかかと着地。ドスンと踏み込まない
  • 手すりは握らない(非常時以外)。フォームが崩れて膝に負担がかかります
  • 視線はやや遠くに。下ばかり見ていると猫背になり、膝前が張る原因になります

目的別:膝にやさしいトレッドミル3メニュー

A. 脂肪燃焼ウォーク(15分)

  • 0〜3分:傾斜0%、4.8km/h(ウォームアップ)
  • 3〜12分:傾斜1〜2%、5.2〜5.6km/h(会話できる程度)
  • 12〜15分:傾斜0%、4.8km/h(クールダウン)

B. 膝の負担を下げる”坂×平地”交互(20分)

  • 0〜4分:傾斜0%、5.0km/h
  • 4〜8分:傾斜2%、5.2km/h
  • 8〜12分:傾斜0%、5.0km/h
  • 12〜16分:傾斜2%、5.2km/h
  • 16〜20分:傾斜0%、4.6km/h

C. 速歩きフォーム確認(10分)

  • 0〜2分:傾斜0%、5.0km/h
  • 2〜8分:傾斜1%、6.0〜6.4km/h(歩幅を短く・ミッドフット着地を意識
  • 8〜10分:傾斜0%、4.6km/h

どのメニューでも違和感が出たら即座に停止してください。 運動後はストレッチ(ふくらはぎ・前もも)を入れて様子を見ましょう。

よくあるNGフォーム

避けるべきフォーム

  • かかとから遠くへ着地する(オーバーストライド)
  • 手すりを持って体を引っ張る
  • 上体が後傾している/下ばかり見続ける
  • 急に速度を上げる(速度よりも傾斜で負荷調整する方が安全)

痛みが出たときの対処法

  • その場で中止→傾斜0%・速度ダウンで再開可能か判断
  • 10分程度のアイシング→次回は速度を1段階落とす
  • 膝前が張る方はお尻・太もも裏を強化(レッグプレスの軽い負荷でOK)
  • 痛みが続く場合や腫れがある場合は医療機関を受診してください

ジムならではのサポート

正しいフォームは人に見てもらうのが最短路です。オレンジフィットネスではフォームチェックを無料・回数無制限で行っています。

歩幅・傾斜・腕振りまで、その場で15分程度で整えます。お気軽にお声がけください。

まとめ

  • 膝にやさしい歩き方の鍵は 傾斜1〜2%/歩幅控えめ/ミッドフット着地
  • 速度よりもフォーム重視。**「会話できるペース」**で余裕を保つ
  • 迷ったらスタッフにお声がけを。短時間でも積み重ねれば、確実に変化が現れます

安全で効果的なトレッドミル運動で、健康な身体づくりを一緒に目指しましょう!

関連記事(内部リンク/H3 推奨)

“体力が落ちたかも…”と感じたら。今すぐ始めたいフィットネス習慣
https://orange-vision.com/2025/04/29/体力が落ちたかもと感じたら-今すぐ始めたいフィットネス習慣/

オーナーブログ一覧(最新記事)
https://orange-vision.com/sample-page/blog/